床の間に掛け物なし

こんにちは、Frankです。

中江兆民は著作『1年有半』で「日本に哲学なし」と言い、
国に哲学がないのはあたかも床の間に掛け物がないような
ものであり、その国の「品位を劣にする」と断じているとか。

大学生の時、兄と一緒に京都にある<哲学の道>を歩いたこと
があります。その時兄は、「哲学とは何か」を説いてくれたの
ですが、今ではその記憶も、微かなものとなりつつあります。

「自己は世界の一瞬間」と言ったのは哲学者、西田幾多郎。

その一瞬間を大切にするよう自己を磨くことが、人生をイキ
イキと生きることだと、行動で示してくれたのも兄でした。

床の間さえなくなりつつある日本。
せめて心の中に、哲学という小宇宙を持ちたいものです。

一年有半・続一年有半 (岩波文庫)

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