『出口入口』(永井龍男著)を読んで
Review
こんにちは、Frankです。 短編集の巻末にある、薀蓄のある書評を引用しながら、感想を述べさ せていただきます。  ◆ ――前年の暮から1月2月と、雪らしいものは一向降らなかった。 こんな冒頭で始まるこの掌編は、短編小説の名手と知られた永井