こんにちは、Frankです。
今日は「群前置詞」について少しお話をしましょう。
「群前置詞」とは、いくつかの語が集まって、全体として前置詞の
役割を果たしているものです。ひとまとめにして憶えると便利ですね。
例を挙げると:
at the cost of(~を犠牲にして)
at the mercy of(~のなすがままに)
for the sake of(~のために)
for want of(~の不足のために)
in token of(~の印に)
:
:
群動詞の種類はいっぱいあるのですが、1つ気をつけてもらいたい
ことがあります。それは、辞書での日本語の意味は同じでも、使い
方が異なるものがあるということです。
例えばこれです:
ahead of
in front of
どちらも日本語では「~の前に」という意味になりますが、
ニュアンスが違います。次の2文の意味の違いが分かりますか?
(A) She was walking ahead of me.
(B) She was walking in front of me.
原則的に、ahead of~は「動的な~に先んじて」、in front ofは
「静的な~の前に」というニュアンスがあります。従って、
(A)の場合は「私が歩いておりその前を彼女が歩いていた」、
(B)の場合は「私の目の前を彼女が歩いていた」となります。
ネイティブによっては、ahead ofを動的な場合だけでなく静的な
場合にも使う人がいますが、ahead ofの下の定義からも分かる
ように動的なイメージが強いのは確かです。
(1) In advance of; at an earlier time than: arrived ahead of the others.
(2) In a superior or advanced position to; more successful than:
We are well ahead of their research.
辞書で英単語1つを調べると、日本語の意味がいっぱい出てくるので、
色んな意味や使われ方があると理解する人は多いのですが、郡前置詞
になると「意味はこれしかない」と、ワンパターンで使ってしまう。
「~の前に」ならどんな状況でもin front ofを使う――そんなことが
ないよう、いつも英字新聞や英字誌を読んで、使われ方に目を光らせて
おいてください。英英辞典でも、ニュアンスをチェックするクセを
つけてください。
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群動詞が使えるようになると、コミュニケーション力がグンと増します。
あなたのキャリアアップの一助となること、間違いなしです。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では次回の講座をどうぞお楽しみに。
Frank Yoshida
P.S
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