こんにちは、Frankです。
まだまだ男尊女卑(male chauvinism)の社会と言われる日本。
「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法
律」(昭和47年法律第113号)から「男女雇用機会均等法」に改正さ
れたのが1997年。以来、26年目に突入しています。
私は「男女雇用機会均等法」(Equal Employment Opportunity Act for
Men and Women)という言葉を目にするたびに、ひとりの女性を思い
浮かべます――元ヒューレット・パッカード会長兼CEOのカーリー・
フィオリーナのことを。
彼女は組織内での権限の集中を主張し過ぎたあまり取締役会と対立。
事業部門への権限委譲を迫る取締役会の不満がたまり、解任へと追い
込まれます。
「取締役会と私の間で、HPの経営戦略の遂行について相違があったこ
とは残念でなりませんが、私は取締役会の決定を尊重します」とのコ
メントを発表。当時、辞任への無念さを滲ませたようです。
フィオリーナはHPの会長兼CEOになったとき、来日しています。うろ
覚えで恐縮ですが、その時彼女が記者会見でこう答えたと記憶してい
ます。
「男女の権利云々を主張している間は、進歩はありません。男女の性
別に関係なく、頑張る人が昇進する――只、それだけの話です」と。
また2003年7月21日、HPのインタビューではこう答えています。
――Life is always a set of choices and you give up some things for
other things. I have no regrets though. It doesn’t mean that I’ve
done everything perfectly, I’ve made mistakes, but I have no re-
grets.
人生は選択肢だらけ。何かを選ぶために何かを捨てなければいけない。
でも後悔はしない。いつも完璧な選択ができたわけじゃないし、間違
いもしてきた。それでも後悔はしないの。
彼女は退任するとき、巨額の退職金(severance pay)を貰いました。
それがあったから、スーッと身を退けたのかどうかはわかりませんが、
例え正当な政策論をぶちまけても、動かせない組織や人間関係がある
ことを、まざまざと知らされた格好になりました。
「将を射んとする者は駒を射よ」という言葉があります。取り巻きの
取締役を動かさんがために、彼らの部下への気配りがどこまでできて
いたのか、どこまでハートを掴んでいたのか、クエスチョンマークが
残ります。
頑張る女性、輝いている女性は素敵です。でも、I, I, me, me と go on
an ego trip になると、人はついてこない。・・・彼女の夫が主夫とし
て家庭を支えました。当のご主人は彼女の退任劇をどう思ったでしょ
うか。
『史記-李広伝賛』に『桃李言わざれども下自ずから蹊を成す』とい
う言葉が出てきます。桃や李(すもも)は何も言わないが、花の美し
さに惹かれて多くの人が集まってくるから、木の下には自然と道がで
きる。
徳望のある人のところには、自ら求めなくても、その徳を慕って人が
自然と集まって来ると。経営者が持つべき人徳。より長けたピープル
スキルを彼女に求めるのは酷だったのでしょうか。
――Good wine speaks for itself.
ワインの種類も数を増やしたところで、結局は美味しいワインのとこ
ろに行っちゃうんですよね。
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本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では次回の講座を楽しみに b^^)
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