英語学習の心得(54)~袋小路万歳~

こんにちは、Frankです。

今回は私のオンラインレッスンクラスでよく出題している英単語
[cul-de-sac]を取り上げます。なんだか変わった単語ですよね。

日本語の意味は「行き止まり、袋小路、窮地、(議論の)行き詰
まり」。発音は[カル・ダ・サック]、カタカナ読みなら[カル
・デ・サック]。原義は、フランス語の「袋(sack)の底」です。

英英辞典では

――A passage with only one outlet, as a street closed at one end;
  a blind alley; hence, a trap

と定義されています。

さてこの[cul-de-sac]の意味がわかった上で、あんたはどういうイメ
ージを浮かべましたか? 私は取り敢えずサッと次の三つをイメージ
しました。

1.今まで順調に道を走ってきた日本。
2.行き止まりや袋小路になりそうなところは極力避け、速さや効率、
  多機能を追求してきた日本。
3.仕事の面でも軌道に乗ったら一人前とみなされてきた日本。

この三つ、なんだか平和ボケ、安定ボケしている日本って感じがしま
す。

今の日本、敢えて苦難を求める必要はないでしょうが、軌道に乗って
満足しちゃうことが後退を意味するということに気づくべきだったで
しょうね。

楽天の会長兼CEOの三木谷浩史氏。彼は自らをこう自己分析してい
ます。

――仕事が軌道に乗ってしまったらすぐに興味を失いかねない。義務
  感だけでは仕事に集中できない。極めて飽きっぽい。

平和なときには役に立たない、乱世でしか力を発揮しないタイプだと
三木谷氏は付け加えています。彼のことを敢えて取り上げた理由は、
彼の考えが私の考えと全く同じだったからです。

私はビジネスコンサルタント時代、サポートしたクライアントの商売
が順調に動き出すと瞬く間に興味が半減。三木谷氏と同様、義務感で
は仕事ができなくなってしまいました。

「それなりの給料で、それなりの休暇があって、それなりの人生を歩
めれば」なんて考えの若者が増えている昨今ですが、私はこうした若
者は決して闘うことを止めたのではなく、組織に属する生き方に興味
が失せてしまっただけでその代わり個人というレベルで乱世を生き抜
こうとしているのだと思っています。

「この地図の通り行けば、お客さんのところに迷わずに行けるよ」。
そんなルートセールスにオサラバした若者が、個人営業の飛び込みセ
ールスで乱世を生き抜こうとしている。

袋小路万歳! 人生行き止まりがあるから、俄然やる気が沸いてくる。
誰もが躓き、袋小路に入ってしまう英語学習もそう。勝負はそこから
なんです。

――Don’t give up on yourself so easily. Be daring, be tenacious.

アメリカのシリコンバレーで仕事をしていたとき、こんなことがあり
ました。

ある日、社員食堂でエンジニアの一人が給仕をする若者にこう尋ねま
した。「君がネクタイして働いたらどんな感じになるかな」。

するとこの若者はこう答えたのです。

――That’s gonna take my coolness away.(そんなのダサいよ)

私は正直、すごいと思いました。野心を持っていないのか? とも聞
き取れるエンジニアの質問に、彼は仕事へのプロ意識と曲げない信念
を1文で語ったのです。

時代と共に、ダサいものがダサくなくなり、ダサくないものがダサく
なる。でも安定、不安定に関係なく、信念を貫く姿はいつの時代でも
人に感動を与えるものなんだと、改めて気づかされた一幕でした。

袋小路万歳! 自らの未来は自分で切り拓く。

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本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では次回の講座を楽しみに b^^)

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