英検®1級講座(13)~感動と挑戦~

こんにちは<Frank>です。

ビジネスコンサルティングや英語・スペイン語を教え始めて30年以上
になります。

特に何百人、何千人と英語を教えてきて思ったことは「英語が伸びる
人には豊かな感受性がある」ということ。裏返せば、「豊かな感受性
(great sensitivity)」が無い人は他人への共感ができず、今自分が持
っている語彙の中で全ての会話を片付けようとする、ということです。

これは何も「感受性が豊かでない人は、英語力を伸ばすのは無理」と
言っているのではなく、磨けば感受性は豊かになるので諦めずに是非
磨いてください、と言いたいのです。

自分の殻に閉じこもってばかりいたら楽だけれど刺激がありません。
英語に Can-Do Attitude という言葉があります。「できますか?」と
訊かれたら、先ず「できます」と言ってしまえ。それから一生懸命や
れるところまで頑張って、できるようになった自分を披露すればいい。

もちろん、未完成なところもあるでしょう、失敗もするでしょう。到
達できない自分に苛立ちを覚えたり、他人を羨ましいと嫉妬したりも
するでしょう。

でもそうした感情の揺さぶりが次ぎへのエネルギーになるのです。リ
アルに経験できない人は、小説を読んだり映画鑑賞をしたりして疑似
体験ができる筈です。

そうして感性を磨き、言葉に対してもっと思い遣りを持つようにして
ください。ここで私が常日頃言っている格言を思い出しましょう。

Language reflects the sensitivity of people.

人間は感動することで胸に高鳴りを覚え、それが動機となって、何か
新しいことに挑戦するようになる。ぬるま湯に浸かっていたら駄目で
す。出ると風邪を引きそうだからと出ないでいると、いつまでもぬる
ま湯から出られなくなってしまいます。

私が[英検®1級講座]で方法論より精神論を重視する理由は、方法
論を教えたところで、教えられた人がそれをやらなかったら一方通行
で終わってしまうから。

ところが私の精神論に呼応し共感できた人は、自分で考えて行動でき
るようになり、独り立ちできるようになります。

「魚を食べたい」と言っている人に、魚をタダであげるのか、魚の釣
り方を教えてあげるのか、それともどんな環境でも魚が釣れる精神力
を鍛えてあげるのか。

どれが一番その人にとっていいのか、人それぞれ考えがあると思いま
すが、最後は自分ひとりで生きていくための精神力と術を教えてあげ
るのが教育だと私は思っています。

「感動するから挑戦しなさい」と言うのは簡単ですが、私が傍にいな
くなったら挑戦しなくなるようでは、教育の意味がありません。

Everything had a name and each name gave birth to a new thought.

全てのものには名前がある。そしてその名前のひとつひとつが新しい
世界を開いてくれたのだった――ヘレン・ケラーの言葉です。

日頃、仕事や日常の生活で多忙を極め、中々新たな挑戦ができないあ
なたでも、バーチャルに感受性を磨く術がここにあります。

「感動する英語!」と「挑戦する英語!」があなたの感性を磨いてく
れる筈です。

文藝春秋が発行しているこの二冊。以前私の[実践英語の達人]クラ
スで使っていました。無味乾燥ではない、心を揺さぶる本物の英語。
敢えて言うなら、英検®1級の英単語を憶える以上に大切な学びがこ
こにあります。

この二冊を学習することによって、英検®1級の学習に、より拍車が
かかることでしょう。是非手にとってください・・・あなたの英語学
習に対する考え方や感受性がより高いレベルへとアップするはずです。

「感動する英語!」と「挑戦する英語!」。英検®1級受験前に手に
とって学習していただきたい、私<Frank>お薦めの二冊です。

感動する英語!

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ということで[英検®1級講座]の13日目になる今回は「感動と挑戦」
がテーマ。ヘレン・ケラーの自伝からです。

[英検®1級講座|感動と挑戦]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1:
Earlier in the day we had had a [(A) shell out (B) tussle over (C) scoff at
(D) tick off] the words “m-u-g” and “w-a-t-e-r.”

2:
As the cool stream [(A) gushed over (B) glossed over (C) basked in (D)
balked at] one hand she spelled into the other the word ‘water,” first
slowly, then rapidly.

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【出典】「感動する英語!」:>こちら

上記の文章は、ヘレン・ケラーが言葉というものを獲得するまでの苦
闘を自伝に記したものです。他の人だったら当たり前にできることが、
彼女にはできない。だからその感性たるや凄まじいものがあります。

豊かなる感性。それは甘やかした自分からは決して生まれません。

[英検®1級|正解と解説]
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1:
Earlier in the day we had had a [(A) shell out (B) tussle over (C) scoff at
(D) tick off] the words “m-u-g” and “w-a-t-e-r.”

【正解】(B) tussle over
【解説】文意は、「その日、もうひとしきり私たちはm-u-g(湯のみ)
と w-a-t-e-r(水)という言葉をめぐって激しく格闘したあとでした」。
have a tussle overで「~をめぐって苦闘する」です。あとは動詞句で、
shell outが「(大金を)支払う」、scoff atが「~をばかにする」、
tick offが「(人を)叱る」。

2:
As the cool stream [(A) gushed over (B) glossed over (C) basked in (D)
balked at] one hand she spelled into the other the word ‘water,” first
slowly, then rapidly.

【正解】(A) gushed over
【解説】文意は、「冷たくほとばしる水を片手に受けている間、(サ
リバン)先生はもう片方の手の中に、水という語をつづりました。初
めはゆっくり、そして次には素早く」。gush over は「~の上をほと
ばしる」です。gloss over は「うまく取り繕う」、bask in は「~に浴
する」、balk at は「~にしり込みする」。

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【出典】「感動する英語!」:>こちら

如何でしたか? 全てが勉強です。英検®1級の参考書や問題集に満
足せず、貪欲なまでに英語に触れてください。読み耽って時間を忘れ
るようになったら本物です。

私の小説に興味のある方はこちらをご覧ください。

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