【現代文】桎梏(2)~運命の悪戯~

こんにちは<Frank>です。

このシリーズでは、現代文に関する問題を出題しています。出典は、
短編小説『桎梏』です。

商社マンの富田は、帰宅途上の車内で十年ぶりに詩織と再会する。
殺伐とした夫婦関係に嫌気がさしていた富田は、詩織との時間に癒
しを求めるようになる。過去の別離の理由を詮索し始める詩織に不
安を感じ始める富田。ある日、詩織の家で見た新聞の記事がうねり
となり、富田の過去が暴かれる。

絵本・童話作家さんとのリレー形式で紡いだミステリープロット。
『ちょっぴりミステリアスなアンソロジー』の第7作目。総文字数
約19905字の短編小説。男女の永遠のテーマを考えさせる作品です。

【問題】
次の文章を読んで問いに答えなさい。

「元気そうやな」
 詩織に(①)するというこの(②)を実は待ち望んでいたはずなのに、通り(③)の言葉しか出てこなかった。
 だが、十年前の詩織とは別の(④)が感じられた。それは彼女の身なりや伸びた(⑤)、意思を持ったようなピンヒールから伝わって来た。
「ええ。富田さんも」
 詩織はそう答えると、ふふっと口元に笑みを浮かべた。
 その笑みは、昔とまったく変わっていない。それを見た(②)、長い間忘れていた喜びに似た感情が生まれたような気がした。只、彼女は昔、私のことを「富田さん」とは呼ばなかった。「トオルさん」と呼んでいたはずだ。
「⑥〇〇〇〇〇〇わね」
 詩織は、(⑦)に向き直ると、私を見ずにそう言った。

【問い】
(問一)括弧①②③④⑤⑦の中にそれぞれ漢字二文字を入れなさい。
(問二)下線部⑥に漢字一文字を含め合計六文字で空所を埋めなさい。

【出典】ちょっぴりミステリアスなアンソロジー短編小説『桎梏』
    ©(By Frank Yoshida)

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【模範解答】
(問一)
① 再会
② 瞬間
③ 一遍
④ 空気
⑤ 背筋
⑦ 車窓
(問二)
⑥ 変わってない

因みに「桎梏(しっこく)」とは、手かせ足かせ。自由を束縛する
もの、と言う意味です。

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