【現代文】桎梏(3)~思い出~

こんにちは<Frank>です。

このシリーズでは、現代文に関する問題を出題しています。出典は、
短編小説『桎梏』です。

商社マンの富田は、帰宅途上の車内で十年ぶりに詩織と再会する。
殺伐とした夫婦関係に嫌気がさしていた富田は、詩織との時間に癒
しを求めるようになる。過去の別離の理由を詮索し始める詩織に不
安を感じ始める富田。ある日、詩織の家で見た新聞の記事がうねり
となり、富田の過去が暴かれる。

絵本・童話作家さんとのリレー形式で紡いだミステリープロット。
『ちょっぴりミステリアスなアンソロジー』の第7作目。総文字数
約19905字の短編小説。男女の永遠のテーマを考えさせる作品です。

【問題】
次の文章を読んで問いに答えなさい。

 彼女は勤めているのだろう。
「(①)にどれぐらいかかるの?」
 と私が訊くと、
「一時間ぐらい」
 詩織はそう答え、いつも降りる駅名を付け加えた。
「じゃあ、次の駅で普通に乗り換えか」
「えぇ」
 今度は私が降りる駅名を言うと、詩織は目を②マバタカかせて、「近いね」と答えた。
 彼女の長い髪は、今でも変っていない。③平安朝の顔立ちは、当時としては老け顔だったかもしれないが、今改めて見ると、ポチャッとして可愛く見える。チラッと横目で見ると、彼女も私に視線を合わせてきた。
 その(④)に、十年前のことが、私と同様に彼女の眼にも浮かんだようだった。

【問い】
(問一)括弧①と④にそれぞれ漢字二文字を入れなさい。
(問二)下線部②のカタカナを漢字にしなさい。
(問三)下線部③「平安朝の顔立ち」とはどのような容貌か。
    句読点を含め40から50文字で説明しなさい。

【出典】ちょっぴりミステリアスなアンソロジー短編小説『桎梏』
    ©(By Frank Yoshida)

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【模範解答】
(問一)括弧①と④にそれぞれ漢字二文字を入れなさい。
① 通勤
④ 瞬間
(問二)
② 瞬
(問三)③
丸みを帯びた輪郭と柔らかな表情を持つ、古風で落ち着いた美しさ
を特徴とする顔立ち。(40文字)

因みに「桎梏(しっこく)」とは、手かせ足かせ。自由を束縛する
もの、と言う意味です。

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今日もご一読いただき、ありがとうございました。

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