【現代文】桎梏(5)~ランデブー~

こんにちは<Frank>です。

このシリーズでは、現代文に関する問題を出題しています。出典は、
短編小説『桎梏』です。

商社マンの富田は、帰宅途上の車内で十年ぶりに詩織と再会する。
殺伐とした夫婦関係に嫌気がさしていた富田は、詩織との時間に癒
しを求めるようになる。過去の別離の理由を詮索し始める詩織に不
安を感じ始める富田。ある日、詩織の家で見た新聞の記事がうねり
となり、富田の過去が暴かれる。

絵本・童話作家さんとのリレー形式で紡いだミステリープロット。
『ちょっぴりミステリアスなアンソロジー』の第7作目。総文字数
約19905字の短編小説。男女の永遠のテーマを考えさせる作品です。

【問題】
次の文章を読んで問いに答えなさい。

「あの〝帝国の①ギャクシュウ〟とかいうアメリカの映画ですよ」
「なに、それ?」
 私の返事を聞いて、彼女は②あんぐりと口を開けた
「そうか、まだ観てないんですね。私もまだ・・・」言葉が暫く途切れた。「SF映画ですよ」
「そっか」
 私は気乗りしない素振りを見せたが、彼女は③ニワかもじもじとし始め、私から誘え、というテレパシーを送っているように見えた。
「一緒に観にいく?」
 詩織には思いもよらない誘いだったのだろう。商社マンが私みたいな人に。少しの間戸惑った表情をしていたが、じきに頬を紅潮させて私の顔をまじまじと見つめた。
「本当ですか?」
 私は笑って④ウナズいてみせた。
「ほんまや。じゃ、明日」

【問い】
(問一)下線部①③④のカタカナを楷書体の漢字で書きなさい。
(問二)下線部②「あんぐりと口を開けた」とはどういう表情をいうのか。
    句読点を含め50から60文字で説明しなさい。

【出典】ちょっぴりミステリアスなアンソロジー短編小説『桎梏』
    ©(By Frank Yoshida)

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【模範解答】
(問一)
① 逆襲
③ 俄
④ 頷
(問二)②
「あんぐりと口を開けた」とは、驚きや信じられない気持ちから、
口を大きく開けている様子を表す表情である。(51文字)

因みに「桎梏(しっこく)」とは、手かせ足かせ。自由を束縛する
もの、と言う意味です。

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