こんにちは<Frank>です。
かつて日本の高等教育史において、強烈な輝きを放っていた2つの名門商科大学がありました。東の小樽商科大学、そして西の神戸商科大学です。
Xで小樽商科大学卒業写真の投稿を拝見し、当時の情熱や時代の熱気が鮮明に蘇ってきました。私自身が神戸商科大学の出身であり、あのキャンパスで過ごした日々、そして全国の名門高校から集まってきた優秀な同期たちの顔が次々と脳裏に浮かびます。
■「一期校・二期校」時代が作った独自の高み
かつての国立・公立大学入試には「一期校・二期校」という制度が存在していました。一期校に東京大学や京都大学、大阪大学などの旧帝国大学や主要国立大が配置され、二期校には小樽商科大学をはじめとする実力派の単科大学が名を連ねていました。そして公立の雄であった神戸商科大学もまた、一期校の超難関校として確固たる地位を築いていたのです。
当時の受験生にとって、この組み合わせは極めてドラマチックな挑戦を意味していました。一期校で東大や京大を受験した最優秀層が、二期校の最高峰として小樽商科大を併願する。あるいは、一期校の神戸商科大を目指して全国から屈指の秀才たちが集い、熱い切磋琢磨を繰り広げる——。
単科大学でありながら、その入試難易度や学生の質、教授陣の手厚さ、そして就職実績においては、旧帝国大学や総合大学と完全に肩を並べ、時には凌駕するほどの存在感を放っていました。
「東の小樽、西の神戸」という称呼は、単なる地域の有力校という意味ではなく、日本の経済界や学問を牽引する二大拠点としての誇りが込められた敬称だったのです。
■ 名門校から集った同期たちと、濃密な学問の日々
神戸商科大学に入学して最初に驚かされたのは、周りにいる同期たちのレベルの高さでした。全国各地の伝統ある名門高校から、高い志と鋭い知性を携えた人間が当たり前のように集まっていました。
旧制高商の伝統を色濃く残すキャンパスには、少数精鋭だからこそ実現できる濃密な教育環境がありました。ゼミナールでの討論は連日白熱し、経済学や経営学の原典を読み込みながら、夜遅くまで日本の産業の未来や社会のあり方について語り合ったものです。互いを高め合える優秀な仲間がすぐ隣にいた環境は、何物にも代えがたい財産となりました。
小樽商科大学の学生たちもまた、北の大地で同じように高い志を抱き、鋭いビジネスセンスと教養を磨いていたのでしょう。地理的には離れていても、実学を尊び、社会の第一線で活躍できる人材を育てるという共通の気概で結ばれていた感覚があります。
■ 時代を超えて生き続ける「高商魂」
大学改革や制度の変更を経て、大学を取り巻く名称や形態は変化を遂げました。しかし、かつて「東の雄」「西の雄」として日本のビジネス界・経済界を支え、数多くのリーダーを輩出してきた伝統とプライドは、今も変わらず卒業生一人ひとりの胸の中に息づいています。
SNSを通じて過去の歴史や母校の話題が光を浴びるたび、当時のあの熱量と、誇り高き同期たちの姿が鮮やかに思い出されます。旧帝大と並び称されたあの名門校で学び、素晴らしい仲間とともに青春を駆け抜けたことは、今なお人生の大きな糧であり、誇りです。
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