第10章:近代日本とアジア(2)ワシントン体制

こんにちは<Frank>です。

日本は国際連盟の常任理事国となったものの、国内外では政治的に
は不安定な時期を迎えていました。

1.パリ講和条約
パリ講和条約(1919年)は、第一次世界大戦の講和条約であり、ド
イツと連合国との間で締結されました。この条約によって、ドイツ
は多くの領土を失い、巨額の賠償金を課されました。日本は戦勝国
の一員として参加し、中国山東省のドイツ権益を継承しましたが、
中国国内ではこれに反発が強まり、五四運動が発生しました。また、
国際連盟の設立もパリ講和会議で決定され、日本も国際連盟の常任
理事国となりました。

2.ワシントン会議と協調外交
ワシントン会議(1921-1922年)は、アメリカ主導で開催された国
際会議で、太平洋地域における軍備制限と勢力均衡が目的でした。
この会議では、主に以下の三つの条約が締結されました。

1)四カ国条約(1921年)
  米・英・日・仏が太平洋の現状維持と相互協議を約束。
2)五カ国条約(1922年)
  米・英・日・仏・伊の主力艦の保有比率を定め、軍拡競争を防
  止。
3)九カ国条約(1922年)
  中国の主権と領土保全、門戸開放政策の確認。 日本は、この会
  議を通じて列強との協調外交を展開し、軍備制限によって財政
  負担を軽減しましたが、中国における影響力は後退しました。

3.社会運動の勃興と普選運動
1920年代に入ると、日本では労働運動や農民運動が活発化しました。
友愛会や日本労働総同盟などの労働組織が結成され、ストライキや
抗議活動が頻発しました。また、米騒動(1918年)の影響もあり、
貧困層の生活改善を求める声が高まりました。

さらに、普通選挙運動が大きなうねりを見せました。これまでの選
挙は制限選挙(納税額に応じた選挙権)だったため、多くの男性や
すべての女性が選挙権を持っていませんでした。しかし、民本主義
の台頭や大正デモクラシーの影響で、普通選挙権の導入を求める声
が強まりました。

4.護憲三派内閣の成立
護憲三派内閣は、1924年に成立した政党内閣で、立憲政友会(高橋
是清)、憲政会(加藤高明)、革新倶楽部(犬養毅)の三派連立政
権でした。この内閣の成立は、政党政治の発展を象徴し、軍部や財
閥の力を抑え、憲政の尊重を掲げました。

護憲三派内閣の主な業績として、普通選挙法(1925年)の制定が挙
げられます。この法律により、25歳以上の男子に選挙権が与えられ、
財産制限が撤廃されました。同時に、治安維持法も制定され、共産
主義運動や社会主義運動に対する取り締まりが強化されました。

以上の流れは、ワシントン体制のもとでの国際協調と国内の民主化
運動の高まりを反映しています。

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Frank

■ 兵庫県立神戸商科大学・商経学部経済学科卒。総合商社勤務後、国際ビジネスコンサルタントとして独立。北米・中南米・オセアニア・東南アジア・欧州・アフリカ諸国等での駐在、インターナショナル・マイクロエレクトロニクス・アンド・システムズ国際会議での講演、米国および台湾新竹縣シリコンバレーでの表面実装技術テクニカル・アドバイザー、米国直接投資に関わる国際訴訟問題解決のためのアイスブレーカー、レザービジネスでの貿易顧問、木材輸入業での商談等、数多くのグローバルビジネスの経験を積む。■ ビジネスコンサルティングに従事する傍ら、国連英検(UNATE)特A級・ビジネス英検(BEST)A級・ボランティア通訳検定(V通検)A級・看護英語試験(TOPEC)満点・日商ビジネス英検1級・観光英検1級・全商英検1級・英単語検定(単検)1級・実用英語技能検定(英検®)1級・通訳案内業国家資格を含む英語資格十冠を達成。イーラーニング講座開講後、ズーム・スカイプレッスンとの相乗効果で英検®1級合格者72名、全国通訳案内士国家試験合格者47名、TOEIC®990満点取得者6名やその他英語資格取得者を多数輩出。■《英会話講師への登龍門》として定着した筆者開講の[実践英語の達人クラス]では、プロの英会話講師や大学教授・講師、塾講師も受講。20名以上の上級英会話講師を育成。■ goodbook出版主催の《2008年度出版登龍門》にて短編ラブロマンス小説『離れられなくなっちゃう』がグランプリ(大賞)を受賞、2009年1月商業出版にてデビュー。2012年5月には同じく商業出版にて長編社会派ミステリー小説『謎のルージュ』を出版。現在ペーパー版・Kindle版を合わせ全14作をアマゾンにて好評発売中。■ 趣味はバイクツーリング。メガツアラーの[Suzuki/GSX-1300R Hayabusa]を駆り、全国の海岸線を周遊。孤高の旅を満喫する。

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