度肝を抜かれたエクアドル

こんにちは、Frankです。

1980年代の前半の頃の話ですが、南米のエクアドル共和国の首都キト
(Quito)へ出張に行ったときのこと。ホテルから日本の本社へ電報
を送信すると通信料が高くつくので、いつものように会社の規則でわ
ざわざ市街の電報局まで電報を送信しに行っていました。

当時は email のような便利な通信手段はなかったので大変でした。

ある晩、真夜中にタクシーでかの電報局へ行き、電報を送信し終えて
玄関から出ると、タクシーが消えていました。行く前にタクシーの運
転手が「前払いでないと電報局まで行かない」と言われたので、仕方
なく前払いしていたのですが、「十数分で終わるから」と運転手に言
っていたにもかかわらず、案の定ドロンされてしまいました。

深夜ではタクシーもつかまらず、仕方なく真っ暗な夜道をホテルの方
向へ向かって歩き始めました。2、30分はかかる道のりで「これはヤ
バイかも」と思ったのですが、10分ほど経って坂道を下り始めたとき、
突然、サーチライトが私を照射しました。

ちらっとライフル銃のようなものが見え、咄嗟に「¡Japonés! ¡Soy Ja-
ponés!」(日本人だ!)と叫びました。すると図体のでかい兵隊が1
名、私に駆け寄り、「何をしているんだ。このあたりは人殺しが多発
している一番危険なとこだ」と真顔で言われ、安全のためホテルまで
彼らのジープで送ってくれました。

キトは赤道直下に位置しているもののアンデス山脈の中腹、標高2850
メートルにあるため夜はかなり寒くなります。一瞬のことでしたがラ
イフル銃のようなものを向けられた時、正直「お陀仏か」と思いまし
た。

体の底まで冷え切ったその晩のことは、今でも忘れられません。

エクアドルの興味のある方はこちらの書籍がお薦めです。

エクアドルを知るための60章 【第2版】 (エリア・スタディーズ57)

新品価格
¥2,200から
(2023/11/18 18:11時点)

私の出版書籍に興味のある方はこちらをご覧ください。

只今、人気ブログランキングに参加しています。
今日の[実践旅行の達人]のランキングは――