第1章:力学(3)~力のモーメントのつり合い~

こんにちは<Frank>です。

最初、参考図書をざっと読んだところピンとこなかったので、AIとの
Q&Aのやり取りで纏めることにしました。が、後ほど精読してみると、
教科書の意図するところが分かりました。やはりしっかりと読まない
とだめですよね。

1.力のモーメントのつり合い
力のモーメントのつり合いは、回転の中心(支点)に対して物体が静
止している(回転していない)状態のことを指します。物体が回転せ
ずに静止しているためには、力のモーメントの合計がゼロである必要
があります。

2.力のモーメントとは?
力のモーメント(またはトルク)は、ある点を基準にして回転させる
能力を表す量です。力 F が支点からの距離 r に作用する場合、力のモ
ーメント M は次のように計算されます:

M = r × F

ここで、r は支点から力の作用点までのベクトルであり、× は外積を
示します。

3.力のモーメントのつり合いの条件
物体が回転せずに静止しているためには、時計回りのモーメントと反
時計回りのモーメントが釣り合っている必要があります。これを数式
で表すと、次のようになります:

∑M = 0

4.具体的な例
例として、一本の棒の両端に異なる重さの物体が吊るされている場合
を考えます。この棒が水平に保たれるためには、力のモーメントが釣
り合っている必要があります。

A θ O P F Fcosθ Fsinθ

5.力の分解
F は、2つの成分に分解できます:

  • Fcosθ:棒 OP に沿った方向の成分(垂直方向の成分)。
  • Fsinθ:棒に垂直な方向の成分(水平方向の成分)。

6.力のモーメント

力のモーメントは、力の垂直成分 Fsinθ によって生成されます。この
成分が、支点 O からの距離 r によってモーメントを生じさせます。

モーメント M は次のように計算されます:

M = Fsinθ × r

7.力のモーメントのつり合い
棒が回転せずに静止しているためには、すべてのモーメントの合計が
ゼロでなければなりません。これを数式で表すと次のようになります。

∑M = 0

8.具体例
具体的な例を挙げてみましょう。例えば、次のような条件を考えます。

  • 左側に重さ m1 の物体が距離 r1 に吊るされている。
  • 右側に重さ m2 の物体が距離 r2 に吊るされている。

それぞれの重力 F1 = m1gF2 = m2g が角度 θ1θ2 で作用してい
るとします。

このとき、つり合いの条件は次のようになります:

m1g sinθ1 × r1 = m2g sinθ2 × r2

重力加速度 g は両辺でキャンセルされるため、

m1 sinθ1 × r1 = m2 sinθ2 × r2

この条件が満たされると、棒は水平に保たれ、回転せずに静止します。

9.結論
力のモーメントのつり合いを理解するためには、力の成分に分解し、
それぞれのモーメントを計算することが重要です。

力の垂直成分 Fsinθ と支点からの距離 r を使ってモーメントを計算し、
それらのモーメントが釣り合うようにすることで、物体が回転せず
に静止する状態を保つことができます。

ではここで<力のモーメントのつり合い(てこの原理)>に関する
問題を1つ。私自身、中学校でもまともに勉強してこなかったので
不安ですが、いちからやり直すつもりで私もチャレンジします。

模範解答は下の広告の後に書いています。解答後、参照なさってく
ださい。

【問題】
質量がそれぞれ 𝑚1 = 2 kg と 𝑚2 = 3 kg の物体 A と B が、長さ 𝐿 =
1.5 m の軽い棒の両端に取り付けられています。この棒は、棒の長
さの中点から 𝑑 = 0.5 m 離れた点 O で水平に固定されています。
棒は水平なまま静止しているとする。このとき、支点 O での反力
𝑁 は無視できるとし、棒が水平を保つための O 点における支点で
の力のモーメントのつり合いを考えて、支点 O における回転力を
求めなさい。重力加速度を 𝑔 = 9.8 m/s2 とする。

参考図書はこちら。次回をお楽しみに。

もう一度高校物理

新品価格
¥4,150から
(2024/7/9 14:54時点)

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
只今、人気ブログランキングに参加しています。
今日の[実践物理の達人]ブログのランキングは?

物理学ランキング

人気ブログランキングでフォロー

【模範解答】
1.問題の整理
棒の両端に物体 A と B が取り付けられていますが、棒は支点 O
からずれており、左右でモーメント(力のモーメント)が異なりま
す。このため、棒が静止しているためには、左側のモーメントと右
側のモーメントがつり合う必要があります。

まず、力のモーメントを計算する際、以下の関係を使います。
モーメント = 力 × 力の作用点から支点までの距離

重力による力は、物体 A および B の重さに等しいため、それぞれ
次のようになります。

1)物体 A の重さ
𝑚1𝑔 = 2 × 9.8 = 19.6 N

2)物体 B の重さ
𝑚2𝑔 = 3 × 9.8 = 29.4 N

2.各物体のモーメントを計算
次に、各物体の O 点からの距離に基づいてモーメントを計算します。

1)物体 A は O 点から
(𝐿/2) + 𝑑 = (1.5/2) + 0.5 = 1.25 m 離れています。従って、
A が作るモーメントは 19.6 × 1.25 = 24.5 N⋅m です。

2)物体 B は O 点から
(𝐿/2) − 𝑑 = (1.5/2) − 0.5 = 0.25 m 離れています。従って、
B が作るモーメントは 29.4 × 0.25 = 7.35 N⋅m です。

3.モーメントのつり合い
棒が静止しているため、時計回りのモーメントと反時計回りのモー
メントが等しいはずです。したがって、次のつり合いの式を立てま
す。

24.5 = 7.35 + 𝑁

これを解いて、支点 O でのモーメント 𝑁 は

𝑁 = 24.5 − 7.35 = 17.15

4.結論
棒が水平を保つために、支点 O における反力によるモーメントは
17.15 N⋅m である。

Frank

■ 兵庫県立神戸商科大学・商経学部経済学科卒。総合商社勤務後、国際ビジネスコンサルタントとして独立。北米・中南米・オセアニア・東南アジア・欧州・アフリカ諸国等での駐在、インターナショナル・マイクロエレクトロニクス・アンド・システムズ国際会議での講演、米国および台湾新竹縣シリコンバレーでの表面実装技術テクニカル・アドバイザー、米国直接投資に関わる国際訴訟問題解決のためのアイスブレーカー、レザービジネスでの貿易顧問、木材輸入業での商談等、数多くのグローバルビジネスの経験を積む。■ ビジネスコンサルティングに従事する傍ら、国連英検(UNATE)特A級・ビジネス英検(BEST)A級・ボランティア通訳検定(V通検)A級・看護英語試験(TOPEC)満点・日商ビジネス英検1級・観光英検1級・全商英検1級・英単語検定(単検)1級・実用英語技能検定(英検®)1級・通訳案内業国家資格を含む英語資格十冠を達成。イーラーニング講座開講後、ズーム・スカイプレッスンとの相乗効果で英検®1級合格者72名、全国通訳案内士国家試験合格者47名、TOEIC®990満点取得者6名やその他英語資格取得者を多数輩出。■《英会話講師への登龍門》として定着した筆者開講の[実践英語の達人クラス]では、プロの英会話講師や大学教授・講師、塾講師も受講。20名以上の上級英会話講師を育成。■ goodbook出版主催の《2008年度出版登龍門》にて短編ラブロマンス小説『離れられなくなっちゃう』がグランプリ(大賞)を受賞、2009年1月商業出版にてデビュー。2012年5月には同じく商業出版にて長編社会派ミステリー小説『謎のルージュ』を出版。現在ペーパー版・Kindle版を合わせ全14作をアマゾンにて好評発売中。■ 趣味はバイクツーリング。メガツアラーの[Suzuki/GSX-1300R Hayabusa]を駆り、全国の海岸線を周遊。孤高の旅を満喫する。

Related Posts

第1章:力学(1)物体に働く力(Bilingual Edition)

こんにちは<Frank>です。 今日からもう一度高校物理を参…

第1章:力学(2)力のつり合いと慣性の法則

こんにちは<Frank>です。 今日は、高校物理の基本である…

You Missed

【ご挨拶】初めての方へ

  • 投稿者 Frank
  • 10月 15, 2025
  • 122 views
【ご挨拶】初めての方へ

第1章:力学(1)物体に働く力(Bilingual Edition)

  • 投稿者 Frank
  • 7月 24, 2025
  • 299 views
第1章:力学(1)物体に働く力(Bilingual Edition)

高校物理の推薦図書

  • 投稿者 Frank
  • 1月 1, 2025
  • 358 views
高校物理の推薦図書

第1章:力学(2)力のつり合いと慣性の法則

  • 投稿者 Frank
  • 12月 11, 2024
  • 512 views
第1章:力学(2)力のつり合いと慣性の法則

第2章:電磁気学(1)クーロンの法則

  • 投稿者 Frank
  • 11月 12, 2024
  • 307 views
第2章:電磁気学(1)クーロンの法則

第1章:力学(14)単振動

  • 投稿者 Frank
  • 11月 11, 2024
  • 234 views
第1章:力学(14)単振動