第1章:力学(13)引力と天体の運動

こんにちは<Frank>です。

以前から、どれぐらいの速度でロケットを打ち上げれば地球の周回軌
道に乗せることができるのか、ずっと疑問に思っていました。今回は
その疑問の答えに少しは近づけそうです。

早速、ケプラーの法則と万有引力の法則について紐解いてみましょう。

1.ケプラーの法則
ケプラーの法則は、ヨハネス・ケプラーによって発見された、惑星の
運動に関する三つの法則です。

1)第一法則(楕円軌道の法則)
  惑星は太陽を焦点の一つとする楕円軌道を描いて運動する。
  楕円のもう一方の焦点には何も存在しません。

2)第二法則(面積速度一定の法則)
  惑星と太陽を結ぶ直線(動径)が単位時間あたりに描く面積は一
  定である。これにより、惑星が太陽に近づくと速度が速くなり、
  遠ざかると速度が遅くなります。

3)第三法則(調和の法則)
  惑星の公転周期の二乗は、その軌道の長半径の三乗に比例する。

  数式で表すと、
 
  𝑇2 ∝ 𝑎3

  ここで、𝑇 は公転周期、𝑎 は長半径です。

2.万有引力の法則
アイザック・ニュートンによって提唱されたこの法則は、すべての質
量を持つ物体の間に引力が働くことを説明しています。

・万有引力の法則
 2つの物体間に働く引力の大きさは、それぞれの質量の積に比例し、
 物体間の距離の二乗に反比例します。

 数式で表すと、

 𝐹 = 𝐺𝑚1𝑚2/𝑟2

 ここで、𝐹 は引力の大きさ、𝐺 は万有引力定数、𝑚1 と 𝑚2 は物
 体の質量、𝑟 は物体間の距離です。

3.万有引力による位置エネルギー
位置エネルギー(ポテンシャルエネルギー)は、引力場における物体
の位置によって決まるエネルギーです。

・万有引力による位置エネルギー
 2つの質量 𝑚1 と 𝑚2 の間の距離 𝑟 における位置エネルギーは、

 𝑈 = −𝐺𝑚1𝑚2/𝑟

で表されます。

 ここで、𝑈 は位置エネルギーで、負の値であることが特徴です。こ
 れは、引力によって物体が引き合うため、物体が近づくとエネルギ
 ーが低くなることを示しています。

これらの法則と概念は、惑星の運動、衛星の軌道、天体の力学など、
多くの天文学的現象を理解するための基礎となります。

参考文献の『もう一度 高校物理』のページ112 ~ 113の例題13は
ロケットの運動方程式やロケットの速さ・全力学的エネルギー等を
求める問題で楽しかったです。

数式はまだ頭に入っていませんが、物理を学習している気持ちにな
り、更に好奇心が膨らんできました。

ではここで今回の単元に関連した問題を出題します。模範解答は罫
線の後に掲載しています。解答後、参照してください。

【問題】
質量 𝑀 の恒星の周りを質量 𝑚 の惑星が円軌道で回っているとす
る。恒星と惑星の間の距離を 𝑅 、万有引力定数を 𝐺 とする。

1.惑星が恒星から受ける引力の大きさ 𝐹 を求めなさい。
2.惑星がこの円軌道を公転する周期 𝑇 を求めなさい。
3.恒星の質量が 2𝑀 になった場合、公転周期はどのように変化
  するか、その変化率を答えなさい。

【Gratitude】
Special thanks to Pixabay for free photos.

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【模範解答】
1.引力の大きさ 𝐹
万有引力の法則より、恒星が惑星に及ぼす引力の大きさは次のよう
に表される。
𝐹 = (𝐺𝑀𝑚/𝑅2)

2.公転周期 𝑇
惑星が円軌道で運動しているため、引力は向心力として働く。
この関係を用いて次の式が成り立つ。
(𝐺𝑀𝑚/𝑅2) = (𝑚𝑣2/𝑅)
ここで、𝑣 は惑星の公転速度。これを整理すると、
𝑣2 = (𝐺𝑀/𝑅)
公転速度 𝑣 は、軌道の円周 2𝜋𝑅 を公転周期 𝑇 で割ったものに等
しいので、
𝑣 = (2𝜋𝑅/𝑇)
これを先ほどの式に代入して、次のように整理する。
(2𝜋𝑅/𝑇)2 = (𝐺𝑀/𝑅)
これを 𝑇 について解くと、
𝑇2 = (4𝜋2𝑅3/𝐺𝑀)
したがって、公転周期は、
𝑇 = 2π{√(𝑅3/𝐺𝑀)}

3.恒星の質量が 2𝑀 になった場合
恒星の質量を 2𝑀 にすると、新しい公転周期 𝑇′ は次のようにな
る。
𝑇′ = {2𝜋(√𝑅3/𝐺(2𝑀))}
この式をもとの 𝑇 の式と比較すると、
𝑇′ = 𝑇 × {1/(√2)}
つまり、公転周期は (√2) 分の 1 になる。したがって、公転周期
は約 29.3% 減少する。
[解説]公転周期 𝑇 は恒星の質量 𝑀 に反比例して (√𝑀) に依存
    する。したがって、質量が 2 倍になると周期は (√2) 分
    の 1 に短縮される。

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Frank

■ 兵庫県立神戸商科大学・商経学部経済学科卒。総合商社勤務後、国際ビジネスコンサルタントとして独立。北米・中南米・オセアニア・東南アジア・欧州・アフリカ諸国等での駐在、インターナショナル・マイクロエレクトロニクス・アンド・システムズ国際会議での講演、米国および台湾新竹縣シリコンバレーでの表面実装技術テクニカル・アドバイザー、米国直接投資に関わる国際訴訟問題解決のためのアイスブレーカー、レザービジネスでの貿易顧問、木材輸入業での商談等、数多くのグローバルビジネスの経験を積む。■ ビジネスコンサルティングに従事する傍ら、国連英検(UNATE)特A級・ビジネス英検(BEST)A級・ボランティア通訳検定(V通検)A級・看護英語試験(TOPEC)満点・日商ビジネス英検1級・観光英検1級・全商英検1級・英単語検定(単検)1級・実用英語技能検定(英検®)1級・通訳案内業国家資格を含む英語資格十冠を達成。イーラーニング講座開講後、ズーム・スカイプレッスンとの相乗効果で英検®1級合格者72名、全国通訳案内士国家試験合格者47名、TOEIC®990満点取得者6名やその他英語資格取得者を多数輩出。■《英会話講師への登龍門》として定着した筆者開講の[実践英語の達人クラス]では、プロの英会話講師や大学教授・講師、塾講師も受講。20名以上の上級英会話講師を育成。■ goodbook出版主催の《2008年度出版登龍門》にて短編ラブロマンス小説『離れられなくなっちゃう』がグランプリ(大賞)を受賞、2009年1月商業出版にてデビュー。2012年5月には同じく商業出版にて長編社会派ミステリー小説『謎のルージュ』を出版。現在ペーパー版・Kindle版を合わせ全14作をアマゾンにて好評発売中。■ 趣味はバイクツーリング。メガツアラーの[Suzuki/GSX-1300R Hayabusa]を駆り、全国の海岸線を周遊。孤高の旅を満喫する。

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