第1章:力学(11)衝突と運動量保存則

こんにちは<Frank>です。

少しずつですが、物体の衝突時における sin, cos の計算方法が分かっ
てきたので、運動量保存則の解法を読んでも若干理解できるようにな
りました。参考図書を何度も読んで、更に理解を深めないといけませ
ん。

1.衝突と運動量保存則
1)運動量とは
運動量(momentum)は、物体の質量(𝑚)と速度(𝑣)の積で定義
されます。

𝑝 = 𝑚𝑣

2)運動量保存則
運動量保存則は、外部からの力が働かない限り、閉じた系(他の物体
と相互作用しない系)内での総運動量は一定であるという法則です。

例えば、2つの物体AとBが衝突する場合、それぞれの運動量は衝突前
後で変わることがありますが、系全体の運動量の合計は変わりません。

・衝突前の運動量の和:
 𝑝before = 𝑚𝐴𝑣𝐴1 + 𝑚𝐵𝑣𝐵1

・衝突後の運動量の和:
 𝑝after = 𝑚𝐴𝑣𝐴2 + 𝑚𝐵𝑣𝐵2

運動量保存則によれば、次の式が成り立ちます。
𝑝before = 𝑝after
𝑚𝐴𝑣𝐴1 + 𝑚𝐵𝑣𝐵1 = 𝑚𝐴𝑣𝐴2 + 𝑚𝐵𝑣𝐵2

2.跳ね返り係数
1)定義
跳ね返り係数(coefficient of restitution, 𝑒)は、衝突前後の速度の比
を表す無次元量です。この係数は、衝突がどれだけ弾性的であるかを
示します。跳ね返り係数は次のように定義されます。

𝑒 = (𝑣𝐵2 − 𝑣𝐴2)/(𝑣𝐴1 − 𝑣𝐵1)

ここで、

𝑣𝐴1, 𝑣𝐵1 は衝突前の物体Aおよび物体Bの速度
𝑣𝐴2, 𝑣𝐵2 は衝突後の物体Aおよび物体Bの速度

2)跳ね返り係数の値
𝑒 = 1 : 完全弾性衝突。エネルギー損失がない理想的な衝突。
0 < 𝑒 < 1 : 非弾性衝突。衝突によって一部のエネルギーが失われる。
𝑒 = 0 : 完全非弾性衝突。物体が衝突後に一体化して同じ速度で動く。

3)完全弾性衝突の場合の速度
完全弾性衝突(𝑒 = 1)の場合、エネルギーも保存されるため、以下
の関係が成り立ちます。

・衝突後の速度を求めるための式

𝑣𝐴2 ={(𝑚𝐴 − 𝑚𝐵)/(𝑚𝐴 + 𝑚𝐵)}・𝑣𝐴1 +{(2𝑚𝐵)/(𝑚𝐴 + 𝑚𝐵)}・𝑣𝐵1
𝑣𝐵2 ={(2𝑚𝐴)/(𝑚𝐴 + 𝑚𝐵)}・𝑣𝐴1 +{(𝑚𝐵 − 𝑚𝐴)/(𝑚𝐴 + 𝑚𝐵)}・𝑣𝐵1

これらの式を使うことで、衝突後の物体の速度を計算することができ
ます。

以上、運動量保存則は、衝突前後の系全体の運動量が保存される法則
です。跳ね返り係数は、衝突がどれだけ弾性的かを示す指標であり、
0から1の間で変化します。このように、衝突の解析には運動量保存則
と跳ね返り係数の両方を用いることが重要です。

ではここで基礎的な問題を出題します。模範解答は罫線の後に掲載
しています。解答後、参照してください。

【問題】
質量 𝑚1 = 2 kg の物体 A が、速さ 𝑣1 = 4 m/s で右向きに運動してい
る。一方、質量 𝑚2 = 3 kg の物体 B は静止している。物体 A が物体
B に完全弾性衝突をした後、物体 A の速さ 𝑣1‘ と物体 B の速さ 𝑣2′ を
求めよ。条件は、1)衝突は一方向に沿って行われ、完全弾性衝突
である、2)重力や摩擦などの外力は無視できる。

【Gratitude】
Special thanks to Pixabay for free photos.

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【参考図書】『もう一度|高校物理』(為近和彦氏、日本実業出版社)

もう一度高校物理

新品価格
¥4,150から
(2024/7/9 14:54時点)

【コンテント】当サイトで提供する情報はその正確性と最新性の確保
に努めていますが完全さを保証するものではありません。当サイトの
内容に関するいかなる間違いについても一切の責任を負うものではあ
りません

【Copyright Notice】Special thanks to ChatGPT. This content was ge-
nerated with the assistance of ChatGPT, an AI language model devel-
oped by OpenAI. The above text is a summary of ChatGPT’s response
to my question, supplemented with my own reflections and comments.
I have made edits and additions to the original response before publish-
ing. Upon completing the study of the reference materials, I intend to
further elaborate on the content. All rights to the text are retained by the
original author and OpenAI. Any reproduction or use of this content
should properly acknowledge the source.

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【模範解答】
1. 運動量保存則
衝突前後で運動量が保存されるので、次の式が成り立ちます。
𝑚1𝑣1 + 𝑚2𝑣2 = 𝑚1𝑣1′ + 𝑚2𝑣2
数値を代入して整理すると、
2 × 4 + 3 × 0 = 2𝑣1′ + 3𝑣2
8 = 2𝑣1′ + 3𝑣2′・・・(1)

2.力学的エネルギー保存則
完全弾性衝突では、運動エネルギーも保存されるので、以下の式が
成り立ちます。
{(1/2) × 2 kg × 4 m/s²} + {(1/2) × 3 kg × 0 m/s²}
= {(1/2) × 2 kg × v1‘²} + {(1/2) × 3 kg × v2‘²}
この式を簡単にすると、
16 = v1‘² + (3/2)v2‘²・・・(2)

3.式(1)を v1‘ について解く
式(1)を v1‘について解くと、
v1‘ = {(8 – 3v2’)/2}・・・(3)

4.式(3)を式(2)に代入
式(3)を式(2)に代入して、v2‘を求めるための方程式を作ります。
16 = [(8 – 3v2’)/2]² + (3/2)v2‘²
この方程式を解いて、v2‘ の値を求めます。その後、求めた v2‘ を式
(3)に代入して v1‘ を求めます。

5.計算結果
計算の結果、衝突後の物体 A の速さは -0.8 m/s(左向き)、物体 B
の速さは 3.2 m/s(右向き)となります。

運動量保存則と力学的エネルギー保存則を利用することで、物体の
衝突後の速さを求めることができます。完全弾性衝突では、運動エ
ネルギーも保存されるため、これら2つの保存則を組み合わせて解
を導きます。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今日もご一読いただき、ありがとうございました。

大学受験の物理でお悩みなら、こちらの講座がお薦めです。
学習のリズム作りにご活用ください。早速講座をチェック!

尚、私の姉妹ブログ実践英語の達人では実践ビジネス英語や英検®
1級等の資格講座、また大学受験生に対する個別指導もオンライン
で行っています。良かったらご一読ください。

只今、人気ブログランキングに参加しています。
今日の[実践物理の達人]ブログのランキングは?

物理学ランキング

人気ブログランキングでフォロー

Frank

■ 兵庫県立神戸商科大学・商経学部経済学科卒。総合商社勤務後、国際ビジネスコンサルタントとして独立。北米・中南米・オセアニア・東南アジア・欧州・アフリカ諸国等での駐在、インターナショナル・マイクロエレクトロニクス・アンド・システムズ国際会議での講演、米国および台湾新竹縣シリコンバレーでの表面実装技術テクニカル・アドバイザー、米国直接投資に関わる国際訴訟問題解決のためのアイスブレーカー、レザービジネスでの貿易顧問、木材輸入業での商談等、数多くのグローバルビジネスの経験を積む。■ ビジネスコンサルティングに従事する傍ら、国連英検(UNATE)特A級・ビジネス英検(BEST)A級・ボランティア通訳検定(V通検)A級・看護英語試験(TOPEC)満点・日商ビジネス英検1級・観光英検1級・全商英検1級・英単語検定(単検)1級・実用英語技能検定(英検®)1級・通訳案内業国家資格を含む英語資格十冠を達成。イーラーニング講座開講後、ズーム・スカイプレッスンとの相乗効果で英検®1級合格者72名、全国通訳案内士国家試験合格者47名、TOEIC®990満点取得者6名やその他英語資格取得者を多数輩出。■《英会話講師への登龍門》として定着した筆者開講の[実践英語の達人クラス]では、プロの英会話講師や大学教授・講師、塾講師も受講。20名以上の上級英会話講師を育成。■ goodbook出版主催の《2008年度出版登龍門》にて短編ラブロマンス小説『離れられなくなっちゃう』がグランプリ(大賞)を受賞、2009年1月商業出版にてデビュー。2012年5月には同じく商業出版にて長編社会派ミステリー小説『謎のルージュ』を出版。現在ペーパー版・Kindle版を合わせ全14作をアマゾンにて好評発売中。■ 趣味はバイクツーリング。メガツアラーの[Suzuki/GSX-1300R Hayabusa]を駆り、全国の海岸線を周遊。孤高の旅を満喫する。

Related Posts

第1章:力学(1)物体に働く力(Bilingual Edition)

こんにちは<Frank>です。 今日からもう一度高校物理を参…

第1章:力学(2)力のつり合いと慣性の法則

こんにちは<Frank>です。 今日は、高校物理の基本である…

You Missed

【ご挨拶】初めての方へ

  • 投稿者 Frank
  • 10月 15, 2025
  • 122 views
【ご挨拶】初めての方へ

第1章:力学(1)物体に働く力(Bilingual Edition)

  • 投稿者 Frank
  • 7月 24, 2025
  • 299 views
第1章:力学(1)物体に働く力(Bilingual Edition)

高校物理の推薦図書

  • 投稿者 Frank
  • 1月 1, 2025
  • 358 views
高校物理の推薦図書

第1章:力学(2)力のつり合いと慣性の法則

  • 投稿者 Frank
  • 12月 11, 2024
  • 514 views
第1章:力学(2)力のつり合いと慣性の法則

第2章:電磁気学(1)クーロンの法則

  • 投稿者 Frank
  • 11月 12, 2024
  • 309 views
第2章:電磁気学(1)クーロンの法則

第1章:力学(14)単振動

  • 投稿者 Frank
  • 11月 11, 2024
  • 236 views
第1章:力学(14)単振動