ビジネス英語の決まり文句を制覇する(96)~“辞典者操業”~

こんにちは、Frankです。

「今回はパロディーのブログ?」タイトルを見るなりそう思ったあな
た。まさかこのブログから離脱しようなんて考えていないでしょうね。

タイトルは確かにそうですが、中身はいたって真面目路線ですので、
今回は、いや今回も是非、最後まで読んでいただきたいと思います。

キーワードは、「類義語」(synonym)です。ビジネス英語の学習に
も役立つ
ので、最後までお付き合いください。

私は常日頃生徒さんに「類義語を一緒に憶えましょう!」と推奨して
います。一語一語、意味がバラバラの単語を丸暗記するより横のつな
がりを持とう、と。

ならば、タイトルの「辞典者操業」というネガティブなイメージとど
う繋がるのか、ですよね。

ライムを踏んでいるこの「辞典者操業」の意味。私が言いたいのは、
最初から闇雲に辞典を引きまくって細かいニュアンスを憶えたところ
で、即「活きた語彙」にならないということです。

例えば「大量殺戮」という意味の英単語を憶えるとします。

類義語としては、以下のような単語があります。

carnage, decimation, genocide, holocaust, massacre,
mass murder, mow down, multicide, pogrom, slaughter

これらの言葉のニュアンスを知っておくことは英語学習上、もちろん
大切ですが、一時的にそれぞれのニュアンスの違いを憶えたところで、
例えば英検®1級の問題を解く段になると、個々の細かいニュアンスの
知識よりも、文脈をしっかりと捉えることの方がもっと重要だという
ことが分かります。

短文語句空所補充の四択問題で、選択肢全てが「大量殺戮」の意味を
持った単語を並べることは無いでしょうから。

いや、万が一、この講座を読んだ英検協会の方が、先手を打って選択
肢全部同じ意味の単語を出したら、すごいことですけどね。

類義語を憶える場合、取り敢えず上記の単語を知っているだけで十分。
先ずは類義語にそういう単語があると意識するだけでいいでしょう。

今後、ある程度語彙も増え、読解力をついてきてエッセイを書くレベ
ルに達したら、先程の細かいニュアンスが重要になってきます。特に
英検®1級のエッセイ作文問題で高得点を狙うなら特に必要でしょう。

何故なら「大量殺戮」の意味で holocaust という単語を使う場合 hol-
ocaust には、第2次世界大戦後、ナチス・ドイツによるユダヤ人や他
民族への破壊、大量殺人を意味する言葉として用いられた背景がある
ため、その種のニュアンスで作文を書く場合、「特に銃で殺害」する
mow down よりも holocaust が適語となるからです。

参考までにそれぞれの単語の簡単な定義を記しておくので、大まかな
ニュアンスを感じとっていただければ幸いです。Macmillan Dictionary
をベースにしています。

○ carnage
= the savage and excessive killing of many people
 ※savage = cruel and unpleasant or violent

○ decimation
= destroying or killing a large part of the population
 (literally every tenth person as chosen by lot)

○ genocide
= the murder of large numbers of people belonging to a
 particular race

○ holocaust
= an act of great destruction and loss of life; the Nazi program of
 exterminating Jews under Hitler

○ massacre
= to kill a large number of people indiscriminately

○ mow down
= to kill a lot of people quickly and violently, especially by shooting them

○ pogrom
= an occasion in which a large group of people are killed according to
 an official plan because of their race or religion, especially Jews in
 Russia in the 19th century and early 20th century

○ slaughter
= to kill many people in a violent way

○ others
mass murder = multicide により、ここでは省略します。

では今日もクイズにチャレンジしましょう。

以下の問題を解答するに当たっては、「答えが間違ったら、問題文と
解答を最低10回読む」ことを約束できる人だけが解答してください。

■ ビジネス英語の決まり文句を制覇する(96)~“辞典者操業”~
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Her geological research has [(A) broke (B) ironed (C) opened
(D) unlocked] some of the mysteries surrounding the Sphinx.

【正解】>こちら
【余談】「自転車操業をする」は operate [run] on a shoestring
    です。

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本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では次回の講座を楽しみに b^^)

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