ちょっぴりミステリアスなアンソロジー超掌編『パンジーの油絵』~立ち読み~

こんにちは、Frankです。

拙作の超掌編ちょっぴりミステリアスなアンソロジー『パンジーの油
絵』の梗概と立ち読みをご紹介します。ご一読いただければ幸いです。

【梗概】
『ちょっぴりミステリアスなアンソロジー』の第一作目の掌編です。
パンジーの油絵、それは学生時代の、嬉しくも辛い思い出。「彼女に
会いたい」そんな強い思いが、あらぬ方向に――。総文字数約1725字
の処女作。原稿用紙4枚強とかなり割高ですが、コーヒー一杯の代わ
りに、このほろ苦い青春時代の1ページをご賞味いただければ幸いで
す。

【立ち読み】
「パパ、今日は豚の生姜焼きだよ」
 秋の夜、レシピを増やした大学生の娘が、夕飯を作ってくれている。
 今晩、彼氏と会えない娘を慮りながら、台所の壁に掛けたパンジー
の油絵に目を留めた。
 いつ見ても、黄色の花弁と緑の葉が上手くコラージュした、温もり
と哀愁の両面を備えた不思議な絵だ。何度か手放そうと思ったが、未
だ心の裡にある青春を捨てきれずにいる。
 
   *

 あれは、大学一回生の春のことだった。

(つづく)

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パンジーの油絵 ちょっぴりミステリアスなアンソロジー

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