ピタゴラスおじさんの数の不思議――奇数は男?偶数は女?(英対応)

こんにちは<Frank>です。

今回は<ピタゴラス>に関するお問合せです。


【質問】
世の中に変なおじさんがたくさんいますが、ピタゴラスのおじさんも変だったのですか? 聞いた話によると、ピタゴラスは「奇数は男性、偶数は女性」と言ったみたいだけど。(ガリガリ君を食べながら YouTube で討論している政治家が嫌いな小学生より)

【回答】
先ずはピタゴラスはどんなおじさんだったかというと、彼は古代ギリシャの哲学者(紀元前570年頃~紀元前495年頃)で、君が言うように「万物の根源は数である」と考えたことで知られているよ。ピタゴラスにとって数は単なる計算の道具ではなく、宇宙の秘密を解き明かす鍵だったんだよ。

彼は「ピタゴラス教団」という一種の学術結社を組織し、弟子たちとともに<数と宇宙の関係>を追究したんだ。その中で有名なのが、君が指摘した「奇数は男性を、偶数は女性を表す」という発想だよ。「どうして?」と首をひねりたくなるけど、彼らにとっては数は単なる数量を超えた、<性格や象徴性を持つ存在>だったんだね。

たとえば、奇数3と偶数2を足すと5になるよね。彼の考えでは、この「3+2」は「男性と女性が結婚して新しい調和が生まれる」という象徴なのだとか。君にはまだ早いと思うけど、まるで恋愛指南のようにも聞こえるね。現代の婚活アドバイザーが「あなたは3で彼女は2。だから二人で5、相性ぴったりです!」なんて言ったら、ちょっと怪しい占い師みたいだけど、ピタゴラスおじさんにとっては大まじめな哲学だったんだ。

もちろん彼の名を世界に轟かせたのは「ピタゴラスの定理」。直角三角形の辺の長さの関係を表す「a²+b²=c²」。今では中学校の授業で必ず習う公式だけど、紀元前の世界でこれを見抜いた慧眼(けいがん=物事の本質や裏面を見抜く、すぐれた眼力)には驚かされるよね。もっとも、ピタゴラス自身が証明したかどうかは議論の余地があるんだけど。とは言え、彼の学派が三角形の中に調和を見いだしたことは確かで、音楽にも応用したみたいだよ。

ピタゴラスおじさんは、弦の長さの比率によって美しい音程が生まれることを発見したらしい。たとえば2:1の比率で張られた弦は1オクターブの関係を生み、3:2は完全五度の響きをつくる。つまり音楽の背後には「数の調和」が潜んでいるって言うんだ。こうして彼は、「宇宙全体もまた数によって構成され、音楽のように調和している」と考えたわけだ。いわば「コスモス[宇宙]は壮大な交響曲だ」というビジョンだね。

君が言うように、ピタゴラスおじさんにはこんな変わった面もあったんだ。彼の教団では、豆を食べることが禁止されていたっていう話。その理由については諸説があるんだけど、豆の中に人間の魂が宿ると信じていた、食べるとおならが出て修行に集中できないから、あるいは単にピタゴラスおじさんが豆嫌いだったから等々。いずれにしても、厳格な規律とユーモラスな禁則が入り混じるあたり、彼がなんとも人間味あふれる人物だったことが浮かび上がるよね。

数を男性・女性にたとえ、結婚にまで結びつけてしまう発想や、宇宙を音楽的に理解するというロマンティックな想像力。そこには数学者というより、詩人や神秘思想家に近い側面が感じられるよね。現代の私たちにとって「数」は日々の買い物や成績表に登場する現実的なものだけど、ピタゴラスおじさんにとっては人間や宇宙を読み解く象徴そのものだったんだね。

「すべては数でできている」と唱えた彼の思想は、その後の西洋哲学や科学に深い影響を与えたんだ。数を通して宇宙の秩序を探るという姿勢は、やがてプラトンやケプラー、さらには現代物理学にまで受け継がれていくよ。

君も算数や数学の公式を教えられるとき、つい退屈に感じてしまうことがあるでしょう。でもその背後には、ピタゴラスが夢見た「数の調和」の世界が広がっている。私たちが何気なく足す「3+2」も、古代の哲学者の目には「男女の結婚」というロマンに見えていた――そう考えると、算数の時間も少し楽しく感じられるかもしれないね。

「3+2=5」と「奇数=男」になるから、とどのつまり結婚も男にとっては常にマウントを取るためのシステムかもね。

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Frank

Frank

■ 兵庫県立神戸商科大学・商経学部経済学科卒。総合商社勤務後、国際ビジネスコンサルタントとして独立。北米・中南米・オセアニア・東南アジア・欧州・アフリカ諸国等での駐在、インターナショナル・マイクロエレクトロニクス・アンド・システムズ国際会議での講演、米国および台湾新竹縣シリコンバレーでの表面実装技術テクニカル・アドバイザー、米国直接投資に関わる国際訴訟問題解決のためのアイスブレーカー、レザービジネスでの貿易顧問、木材輸入業での商談等、数多くのグローバルビジネスの経験を積む。■ ビジネスコンサルティングに従事する傍ら、国連英検(UNATE)特A級・ビジネス英検(BEST)A級・ボランティア通訳検定(V通検)A級・看護英語試験(TOPEC)満点・日商ビジネス英検1級・観光英検1級・全商英検1級・英単語検定(単検)1級・実用英語技能検定(英検®)1級・通訳案内業国家資格を含む英語資格十冠を達成。イーラーニング講座開講後、ズーム・スカイプレッスンとの相乗効果で英検®1級合格者72名、全国通訳案内士国家試験合格者47名、TOEIC®990満点取得者6名やその他英語資格取得者を多数輩出。■《英会話講師への登龍門》として定着した筆者開講の[実践英語の達人クラス]では、プロの英会話講師や大学教授・講師、塾講師も受講。20名以上の上級英会話講師を育成。■ goodbook出版主催の《2008年度出版登龍門》にて短編ラブロマンス小説『離れられなくなっちゃう』がグランプリ(大賞)を受賞、2009年1月商業出版にてデビュー。2012年5月には同じく商業出版にて長編社会派ミステリー小説『謎のルージュ』を出版。現在ペーパー版・Kindle版を合わせ全14作をアマゾンにて好評発売中。■ 趣味はバイクツーリング。メガツアラーの[Suzuki/GSX-1300R Hayabusa]を駆り、全国の海岸線を周遊。孤高の旅を満喫する。

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