英語の達人を目指す(5)~無料の英会話レッスンで学んだこと~

こんにちは、Frankです。

読者さんからこんな質問をいただきました。昔の自分を思い出すのに
大変でした。ということは、だいぶ前の話ってことですよね^^;)

【ご質問】
「先生は学生時代、クラブ以外の時間はどのように勉強したのですか?」

最初、この質問を見たとき、「クラブ以外はどのように“遊んでいた”
のですか?」と、都合のいいように読んでしまいました。まあ、遊び
について語れば源氏物語ぐらい長くなってしまうので、真面目にお答
えすることにします。

私の予想するところ、この質問をした方は大学生かなあ、なんて勝手に
考えています。何故なら、“クラブ以外の時間”というところに引っか
かったからです。

ご自分と比較して何か指針を得たい、更には今の惰性の生活から抜け
出したい――そんな呻きのようなものを感じました。間違っていたら、
ごめんなさいね。

こと英語に限って言えば、私自身、何か特別なことをやっていたわけでは
ありません。というか、元々、英語は下手でしたし。そんな私がよくもまあ、
商社マンや国際ビジネスコンサルタント、英語の講師になれたものだと。

学生時代、クラブ以外で勉強する方法を考えたとき、外国人と喋るのが
一番だという、ありきたりの結論に達したのは言うまでもありません。

というわけで、英語の無料レッスン受ける術をクラブの友達と話し合
いました。学生会館でコーヒーを飲みながら達した結論がこれです:

1.やたら外国人を捉まえて、喋り捲る
2.牧師さんが外国人の教会に行って、人生について語り合う

2.については信徒の皆さんと聖書の読み合わせをしたあと、英語で質問
をしまくったりディスカッションしたりと、よくある行動パターンでした。

ところが1.のアプローチについては、正直、色んな失敗をしました。
その中の1つが――。

ある日、神戸のとあるレストランで友人と昼飯をとっていたときのこと。
中年の外国人女性が私たちのテーブルの近くの席に座りました。

「おっ、チャンス到来だ」。暫くして彼女のテーブルにパスタが運ばれ、
彼女は食べ始めました。私は友人に目配せをして、早速、彼女の席へ。

取り敢えず、”Excuse me?”。ところが、そこで事件が起きたのです。
「ガーーーーーーーン!」

「あなたたち、今、何をしているか分かっているの? 私は今、食事中
・・・食事中なの。最低のマナーね!」と大きな声で怒り出しました。

不躾だったのは事実ですが、「まさか、ここまで怒るとは」。
とは言え私たちは謝るしかなく、謝罪の言葉を繰り返しました。

するとどうでしょう。彼女がこんなことを言ったのです。
「食事が終わったら話してあげるから、暫く待ってちょうだい」。

それから10分ほどしてからだったでしょうか、彼女は食事を終え、
顔を上げました。するとどうでしょう。あの鬼のような怒った形相が、
天使のような笑みに変わったのです。

「ごめんなさいね、怒ったりして。はい、いいわよ。ゆっくりお話
しましょ」

その時、私は感じました。「(・・・すごい!・・・)」。大人としての
ケジメと、大人としての懐の深さを。以前、

この講座でもお話したと思いますが、「大人になるということは、
曖昧さを受け容れる能力だ」と。Maturity is the ability to live
with ambiguity.

今更ながら当時のことを考えると恥ずかしいのですが、彼女の毅然
とした態度に、英語以外に大切なことを学ぶことができました。

教科書だけ勉強していても分からない世界がたくさんあります。
学生時代や20代前半は頭でっかちにならず、どんどん飛び出して、
出来るだけたくさんの人たちと話してください。

そして文化の違いやものの考え方の違いを、自分の肌で
感じ取ってください。勿論、最低のマナーを心得た上でね。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では次回の講座をどうぞお楽しみに。

Frank Yoshida

PS

「長年人気がある」といえば私ではなく^^;)
アルクの『1000時間ヒアリングマラソン』です。

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