英語の達人を目指す(9)~英語の名言に学ぶ「逆境」という名のプレゼント~

こんにちは、Frankです。

今日は私が経験した大学時代のある選挙のお話をしましょう。
「時は元禄、徳川綱吉が・・・」と、そんな古い話じゃないですよ。

私が2回生だった時の話です。関西地区学生英語会連盟というのが
あって、私の大学も加盟大学に入っていました。

今は、クラブとしては存続しているようですが、どうもサークル化
してしまったみたいで、この連盟にも入っていないようです。
「やる気あんのかよ」って感じです(笑)

まあ、後輩のことはさておき、その連盟の執行役員を決める選挙と
やらがあって、当時、やる気満々の私は、連盟長に立候補したので
した。

やる気100%のプレゼンテーションを終えたあと、現役員から色々
と手厳しい質問が。自分では頑張って答えたつもりだったのですが、
1回生から連盟の委員をやっていた他大学の立候補者には勝てず、
委員の経験がなかった私は、委員長は元より副委員長にも落選。
結局、連盟の渉外担当というポジションに就任しました。

それから、委員に選ばれたメンバーが一人一人、今後の抱負を語る
ことになり、私も渉外担当として挨拶しようと壇上に立ちました。

その時、目の前に現れた光景が、クラブの先輩や仲間の「頑張ったな」
という労いを表す、優しい微笑の数々でした。

それから暫く言葉が出てこず、大学の代表として委員長になれなかった
悔しさと、仲間に申し訳ないという気持ちが交錯し、気がつくと仲間を
見る私の瞳が霞んでいました。

短い挨拶だけして拍手を受けたあと、一目散に仲間のところへ飛びこみ
ました。「頑張ったな、吉田」。1歳年上のM先輩が、私の肩を抱いて
くれました。

そして次々と仲間が私に寄り添い、労いの言葉を。今から冷静に考えると
選挙の敗因は色々あったのですが、やはり役員としての実績の無さと回り
への気配りの欠如は致命傷でした。

その時でした、「英語では絶対に彼らに負けない!」と誓ったのは。でも
これも単なる自分への強がりで、本当の所は人間関係、信頼関係の構築が
一番大事だったということを学びました。

19世紀のイギリスの思想家、カーライルが残した言葉に、こんな明言が
あります:Adversity is the diamond dust Heaven polishes its jewels with.
「逆境とは、天が自分の宝石を磨くときに使うダイヤの粉塵のことだ」と。

今から考えると、私の長い人生の中、この大学時代の経験は逆境と言える
ほどのことでもなかった気がしますが、これも天から与えられた逆境と
真摯に受け止め、自分を磨く術に変えられたのは良かったと今更ながら
に思っています。

その選挙の年の翌年だったでしょうか、関西のディベート連盟長に就任。
3回生も終わろうとしていたその時期、私にとっては逆境を乗り越えた
瞬間でした。・・・そして今、Frank Yoshidaという自分があります。

商社マン時代の逆境は、この何十倍、何百倍もありました。その時の
お話はまた別の機会に・・・。

Adversity is the diamond dust Heaven polishes its jewels with.

憶えておきたい名言です。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では次回の講座をどうぞお楽しみに。

Frank Yoshida

PS

私の商社マン時代をミステリー調に仕上げた、拙作『謎のルージュ』。
ご一読いただければ幸甚です。

▼ 謎のルージュ

謎のルージュ


※立ち読みは:>こちら


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