『夜を急ぐ者よ』(佐々木譲著)を読んで

こんにちは、Frankです。

直木賞作家、佐々木譲氏のサスペンスですが、私にはもうひとつ響か
なかった。

「嵐の那覇。組織に追われる男は、かつて愛した女と邂逅する」

<直木賞作家の傑作サスペンスロマンス>と謳い文句はいいのですが、
その帯広告とは裏腹に、読み進めても私にはもうひとつ緊張感が伝わ
ってこなかった。

また、会話文の間に挟まった説明文がくどい。更にキャラクターのイ
メージがいまいちで感情移入ができない。

「交わることのなかった二人の人生が、緊迫した事態のなかで劇的に
交錯する」

この売口上は、誇大宣伝(Hype)に聞こえてなりません。改訂版を出
す集英社さんって、ある意味すごいなと思いました。

比較になりませんが、商社マンとして深夜、中南米の街を歩いた緊迫
感の方が何百倍もスリルを感じました。

こう感じたのは私だけでしょうか。

ご興味のある方はご一読ください。

夜を急ぐ者よ (集英社文庫)

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