こんにちは、<Frank>です。
『マイ・ベスト・ミステリーⅣ|日本推理作家協会編』(文藝春秋)に収められた木々高太郎著『文学少女』の読後感想です(※ネタバレ注意)。
まず、主人公の文学少女ミヤが、女学校での日々から最期の時を迎えるまでの人生を追う中で、胸が締め付けられる思いになりました。
各章に付けられた「死父」「継母」「結婚」「恋愛」「思想」「剽窃(ひょうせつ)」「囹圄(れいご[牢屋、獄舎])」「文学」というテーマを時系列で辿ると、ミヤの人生が感動と哀しみに彩られたものであったことが、容易に想像できます。夏樹静子氏が感想で述べるように、何度も読み返すたびに「決まって滂沱と涙が溢れ、読み進められなくなる」という気持ちに、私も強く共感しました。
特に印象的だったのは、文学少女であったミヤが、自身の作品を剽窃されたことで抱いた絶望です。「一生涯の希望、志願、苦心はこれで完全に水泡に帰した」という彼女の言葉は、筆舌に尽くしがたい重みを持っています。
エピローグで、死の間際にミヤが先生に語る「文学に懊悩した者は、それを見出してくれた人に、生涯の感謝を捧げるものである」という言葉は、素人作家である私の心にも深く刺さりました。
ミヤという主人公が心の内に抱えていた小宇宙の世界に興味のある方は、ぜひ一読ください。拙作の長編社会派ミステリー小説『謎のルージュ』も併せてお楽しみいただけると幸いです。
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