「こんにちは<Frank>です。
今日もスペイン語検定1級レベルの和文西訳問題に挑戦してみましょう。第8回目のテーマは<和歌>です。
今回は『古今和歌集』をスペイン語に訳す練習。『古今和歌集』とは、平安時代初期に編纂された日本最古級の勅撰和歌集で、恋や自然、季節の移ろいなどさまざまなテーマの和歌が収められています。持統天皇や柿本人麻呂といった有名な歌人たちの作品も含まれており、日本の古典文学の宝庫とも言える存在です。
今回は、その中から春から夏へと移りゆく情景を詠んだ和歌を取り上げ、スペイン語にどう表現するかを一緒に考えてみます。言葉の選び方やリズム感に注意しながら、古典の美しさを味わってみてください。
では早速チャレンジしてみましょう。
[スペイン語検定試験対策(325)「和文西訳」(217)]
「春過ぎて 夏来にけらし 白妙の
衣ほすてふ 天の香具山」
(作者:持統天皇)
いつものようにすぐに模範訳を見ずに先ずは自分で訳してみましょう。模範訳を確認後、全文を声に出して読み、暗記しましょう。逐次・同時通訳の練習になりますよ。
では模範訳をチェックしましょう。
[スペイン語検定試験対策(325)|模範訳]
【問題】
「春過ぎて 夏来にけらし 白妙の
衣ほすてふ 天の香具山」
(作者:持統天皇)
【模範訳】
La primavera ha pasado,
y el verano parece llegar;
sobre el monte Kaguyama,
se tienden al sol las blancas ropas,
brillando bajo la luz del cielo.
【解説】
春が過ぎ、夏が訪れたことを告げる天の香具山の光景は、人々の生活や心情にも夏の到来を実感させます。「白妙の衣ほす」とは、白い衣を干す様子を指し、古代の風習や季節感を表現しています。
1.季節感の表現
「春過ぎて 夏来にけらし」を La primavera ha pasado, y el verano parece llegar とし、原文の「〜
にけらし」の推量・気配を自然に表現しています。
2.光景の描写
「白妙の衣ほすてふ」を se tienden al sol las blancas ropas として、衣を干す動作を視覚的に描写。
3.天の香具山の表現
sobre el monte Kaguyama で山を自然に位置付け、最後に brillando bajo la luz del cielo として空と
光を添え、和歌特有の情景描写を維持。
【語彙】
参考図書に登場した関連語彙を掲載します。
・desdichado, da「(adj.) 不運な;かわいそうな;惨めな、悲惨な」。
【辞書】
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【参考図書】
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