こんにちは<Frank>です。
『ミステリ・オールスターズ|本格ミステリ作家クラブ=編』(角川文庫)に収められた『腕時計』(小島正樹著)の読後感想です。
結論から言うと、もうひと捻りが欲しかったところ。と言うのも、「喜栄子の右手から覗く〇〇〇に、私はすっかり魅了されていた」という件、書籍のタイトルと同調してここでバラすのですか? って感じでした。
私なら書籍のタイトルを『セレンディップ』にし、犯人が強盗後語るところは<〇〇〇>と明かさず、「セレンディップじゃねえか」とひとりごちる台詞にします。読者はこの時点でセレンディップの意味が分からなくても、犯人は遺留品から何かを盗ったと悟り、興味をそそられる。
後に登場するフリーの女性リポーターが犯人にインタビューする場面では「あら、いけない! 今、何時かしら?」と犯人に尋ねることで伏線を張るという手法の方が面白かったのではと、小生素人作家ながら思った次第です。
また、当の女性リポーターが彼女の<〇〇〇>の修理で店に行き、店員が事件で亡くなった喜栄子宅に<〇〇〇>の保証期間について電話を入れるも応答がない旨の会話を聞き、犯行現場と盗られた遺留品を結びつける工夫も欲しかったところです。
最後に身の丈に合わないセレンディップによって身を亡ぼすという結論が面白かったでしょう。この作品、最初の<1>の章で<〇〇〇>が明かされたのが悔やまれます。
興味のある方はご一読ください。拙作の長編社会派ミステリー小説『謎のルージュ』も併せてお読みいただけると嬉しいです。
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