数学が創造主!?

こんにちは、Frankです。

実は私、コンサルをやりながら語学学校で英語の講師もしています。
商社マン時代の杵柄というやつですかね、少しは芸が身を助けている
ようです。

その学校で開講しているクラスの中で<インタビューで大特訓!>と
いうクラスがあるのですが、指定教材の『英語で聞く知の最前線2』
(ジャパンタイムズ)を使って双方向コミュニケーションの神髄を教
えています。

このテキストの第2章に「人類はどこに向かうのか」というテーマが
あります。インタビューに答えているオックスフォード大学数学研究
所教授で英国王立協会リサーチャーのマーカス・デュ・ソートイ氏が
とても興味深いことを言っていたので、ここでご紹介します。

If you’re looking for a creator, then Mathematics is a very good candidate
for a creator…Mathematics is the God that you’re all looking for.(創造主
をさがしているのなら、数学は非常にふさわしい候補です。……数学こそ
皆さんが探している神です)

「私たちの周囲にあるものは数学が具体化された断片である」と彼は
付け加えています。

不可知論(agnosticism)ではないですが、私自身が数学は数学であ
ると考える、感じることができる私という人間を創造したものがなん
であれ、この前提となる必要条件を度外視すれば、数学も創造主たる
候補に挙がるのでしょうが、文系の私としては如何にも理系の人が考
えそうな発想だな、と思うわけです。

「見えないものを信じることができなければ、神を信じることはでき
ない」と言った人がいましたが、実は数学を創造主と考える人も未知
の領域が存在する、いや存在するであろうからそう考えることができ
るのでしょう。

What makes me me?(私を私にしているのは何か?)――神、数学の
有様と並行して、これは私の永遠のテーマになりそうです。

冒頭で紹介した書籍に興味のある方は、是非手に取ってみてください。

英語で聞く 知の最前線2 テクノロジーと人類の未来


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