こんにちは<Frank>です。
英検®1級を受験するあなた。学習は進んでいますか? 浮かぬ顔を
していても合格しませんよ。、物事はすべてポジティブに考えること
で運を引き寄せます。
表題の<コノテーション>ですが、<コロケーション>と間違えない
ようにしてください。たった二文字の違いですが、大きな意味の違い
があります。
<コロケーション>は、a grouping together of things in a certain
order, as of the words in a sentence、即ち「連結語、連語」。
<コノテーション>は、an idea that is implied or suggested、即ち
「言外の意味、含意」です。
今回はこの<コノテーション>で、短文語句空所補充問題を速答する
練習をします。
<コノテーション>(connotation)は言語学的には<デノテーション>
(denotation[明示的は意味;文字通りの意味])の反意語で、わかり
やすく比較すると、こういうことです。
私の英検®1級クラスで私が作成した英検®1級の模擬試験を受けた後、
ある生徒さんがこう言ったとします。
「Frank先生。こんなに悪い点数ですから、英検®1級なんてどだい
無理ですね」
「英検®1級なんてどだい無理」という発言そのものは、<デノテー
ション>で、「これだけ頑張っているのに、この点数しか取れない。
このままのやり方だと合格は無理。他にいい方法はないですかね?」
と思い悩んでいる心の裡が<コノテーション>です。
もうひとつの例は、夫婦がデパートへ買物に行きました。奥さんが
ワンピースを買うから一緒に2階へ行きましょう、とご主人を誘い
ます。するとご主人は買いたい本があるから5階の本屋に行くよ」
と返事する。
奥さんは透かさず「それなら本屋さんに行っていいわよ」と応答。
最後の奥さんの言葉「(実際に)本屋に行っていい」というのが、
<デノテーション>で「(・・・どうせ私に付き合う気ないんでしょ。
それなら・・・)本屋に行っていいわよ」という言外の意味が<コノ
テーション>になるのです。
何となく意味合いは分かったでしょうか。では早速次の問題で「コノ
テーションで速答」を体験していただきましょう。20秒以内に解答し
てください。
[英検®1級講座(15)|コノテーションで速答
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
I know that you are confronted with great difficulty, but why don’t you
[(A) tie the knot (B) bite the bullet (C) hit the sack (D) pass the buck]?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【参考】オンラインクイズ《Millones!》
<デノテーション>として字面だけで意味をとろうとすると、どれも
正解のように見えてきますが、<コノテーション>を考えることで、
言い換えれば深層にある意味を考えることで、正解が得られます。
<デノテーション>で解釈すると tie the knot が「2本の紐で結び目
を作る」、bite the bullet が「弾丸を噛む」、hit the sack が「寝床を
打つ」、pass the buck が「(ポーカーでディーラーであることを示
す)バックを次の人にパスする」という意味です。
では語源や文化的背景を踏まえた上での<コノテーション>で、正解
と解説をお伝えします。
[英検®1級講座(15)|正解と解説]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
I know that you are confronted with great difficulty, but why don’t you
[(A) tie the knot (B) bite the bullet (C) hit the sack (D) pass the buck]?
【正解】(B) bite the bullet
文意は「君が大きな困難に直面しているのはわかるけど、歯を食い
しばって頑張ってみたら?」。bite the bulletという表現ですが、昔
の開拓時代に、麻酔なしの手術で患者に弾丸をかませて痛みをこらえ
させたことから派生して、「歯を食いしばって頑張る」という意味に。
【解説】
tie the knowは「結婚する」、hit the sackは「床に就く[寝る]」、
pass the buckは「責任転嫁する」という意味になりました。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【参考】オンラインクイズ《Millones!》
「コノテーションで速答」するには、語源(etymology)や慣用表現
(idiom)など、頭に叩き込んでおかなければならないことが多いの
ですが、これも英字新聞や英字誌を多読することで、感覚を身に付け
ることができます。
3、4か月英字紙を読み、1回テストを受ける――このインターバルで
継続学習と英語力の診断をすれば、やる気も出てくるので、間違いな
く英語力は伸びます。
先ず隗より始めよ――。英検1級の学習では、次のサイクルを試して
みてください。成果はあなた次第です。
1.ニュースでリスニングまでできる英字新聞を読む
2.CASEC(キャセック)で実力診断をする
英語が伸びる人はアクションが早い!
只今、人気ブログランキングに参加しています。
今日の[実践英語の達人]ブログのランキングは?